「うちは貧乏だから相続争いは関係ない」とは言うものの…

「うちは貧乏だから、相続争いは関係ない」

よく聞くフレーズですが、一般家庭でも相続で揉めることは多いです。

平成29年度の司法統計によれば、裁判所に持ち込まれた遺産分割案件
全12,166件のうち、認容・調停成立したうちの

1000万円以下が2413件(32%)
1000万円~5000万円以下3266件(43%)
つまり遺産額5000万円以下で合計約75%を占めています

5000万円以下が75%を占める

もちろん、総世帯数5300万世帯の日本において、
資産が3000万円以下の方が4200万世帯(79%)
資産が3千万以上5千万未満の方が720万世帯(13%)

日本の約8割の世帯は資産3000万円以下。92%が資産5000万円以下。

つまり92%にあたる4920万世帯が5000万円未満ですから
遺産額5000万円以下が裁判所での事件の75%を占めるのは
当たり前なのですが、
「うちは貧乏だから関係ない」
という認識は実情と乖離があります。

お金持ちはすでに相続に備えていることが多い

資産家と呼ばれる人たちは、
日ごろから節税対策に余念がありませんから
しっかりと相続対策(節税が主眼)をしていることが多いです。

一方で一般家庭では相続が発生するまで備えていないことが多く
相続が発生し、大切な身内がなくなった悲しみと共に
のこされた身内でもめ事が起きるトラブルが発生することになります。

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